高校合格者発表当日
「やった・・・名前・・・あった・・・」

私は、公立は落ち、私立に受かった。
もちろんあいつとは学校が違う。
中学でも叶わなかった一緒に帰るという事がもっと叶わぬ夢となりつつあった。

でも、今は受かった事が嬉しく真っ先に母にメールをした。しかし、返事がなかなかきず早く知らせたいもどかしさだけが大きくなり私はダッシュで家に帰った。


家には、誰もいない。どこかに出掛けてるのかと思い、学校に受かった事を報告して1人で母の帰りを待った。夜6時ー電話がかかってきた。母かと思い名前を確認する前に電話に出た。
「もしもし!マ・・・」
電話の相手は知らない女の人だった。
「あ、もしもし、私総合病院の者です。失礼ですが、渦城 みかさんの娘さんでしょうか?」

「・・・はい。」

私は嫌な予感がした。いや、嫌な予感しかしなかった。
「非常に申し上げにくいのですが・・・つい先程お母様が交通事故でこちらに搬送され、間もなく息を引き取りました。」

「・・・え?」

私は頭の中が真っ白になった。
そんな状況でお葬式が始まり私は母の死に泣いている人々をただ見つめるだけだった。
何故か私は泣くことが出来なかった。
自分でも不思議な位に・・・。お葬式が終わりお通夜になった。みんな母の思い出を語る。その中私は外に出てただ空を見上げていた。

ふと、あいつにメールしてみた。