私はその場に力なく座りこんだ。
涙が頬を伝わる。
私は、亮を傷つけた。
でも、そうするしかなかった。
「うっ…」
涙が次から次へと流れ落ちる。
「相川さん。よくやったわ!」
ニコニコしながら橘が近づいてきた。
「これで、あんたと亮くんが関わることはなくなった!」
嬉しそうに言いながら笑う橘に…
初めて殺意が芽生えた。
「何、睨んでるの?まじきもいんだけど(笑)。」
そう言いながら橘は私の髪を掴み耳元で、
「今日からたっぷりいじめてあげる。」
そう言った。
私はその言葉に恐怖を覚えた。
チャイムがなり数学の先生が教室に入ってきた。
私は、体調が悪いと伝え保健室に向かった。