亮は私のおでこに手をあて…



「熱はないようだな。」



と呟いた。



顔の距離が近い。



ドキドキ



また胸が高鳴る。



もっと亮のことを…好きになってしまう。



私は亮のことを突き飛ばした。



クラスの皆がいっせいにこっちを向いた。



私は鞄からスマホを取りだし文字を打つ。



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【TO】

亮…もう私に関わらないで。

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それを亮に見せる。



「なんで?俺、葉月に何かしたか?」



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【TO】

何もしてないよ。

でも…亮、うざい。

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「はぁ?意味わかんねぇ…」



自分でもそう思う。



でも、私は亮に嫌われないといけない。



涙がでそうになる。


今、泣いたらだめ。



心の中で何回もそう呟き必死に涙がでるのを抑えた。


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【TO】

亮…もう私に関わらないでね。

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その言葉を見せた時、亮は傷ついた顔をした。



あ、



私今、亮を傷つけた。



亮の体が小刻みに震えている。



クラスの皆は笑っている。


橘は…不気味な笑みを浮かべている。