さっきまで隣で笑っていた橘が私に近づいてきた。
ガシッ
髪の毛を掴まれ顔を上げる。
私は橘を鋭く睨んだ。
「何?その目(笑)」
そう言いながら橘は手に力を込めた。
「ねぇ…亮くんにもう関わらないで。」
橘が私を睨みながら呟く。
「私ね…亮くんのことが好きなの。」
その言葉を聞いて私はやっぱりと思った。
薄々気づいていた。
橘が亮のことを好きだということ。
橘は私の髪を離した後、脇腹に蹴りをいれてきた。
「うっ…」
お腹の痛みに耐えきれなくなりその場でうずくまる。
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