「おい!そこのお前、トイレ行きたいんやろ?さっさと行ってこんかぁ。」



そう言いながら亮はその男子に近づいていく。



「いや…別に僕は…」



男子の顔が青ざめていく。


「はぁ?さっきあんだけトイレ行きたいって騒いどったくせに。葉月になんて言ったか覚えとんか?」



亮が男子の胸ぐらを掴んだ。



「嫌、あの…その…」



「おぉ?さっきの威勢のいい声はどこにいったんだよ?(笑)」



亮は男子の胸ぐらを掴むのを止め教卓の前に立った。


「お前ら次、葉月に何かしてみろ。ただじゃおかねぇからな。」



クラスが静寂につつまれる。



ドンッ



「返事は?」



亮がそう言うとクラスの皆が次々に「はいっ!」と叫んだ。