ちらりと橘を見てみると…


唇を噛み締めて私を鋭く睨んでいた。



数分後…



先生が教室に入ってきた。


「HR始めるぞ!日直号令。」



と先生が言った。



シーン



誰も号令をかけない。



当たり前だ。



私が日直なのだから。



「おい!相川早く号令かけろよ!」



クラスの男子が叫んだ。


それと同時にクラスの皆が私に罵声を浴びせる。



「おい!相川!号令もかけれないのか?(笑)」



先生がそう呟くとクラスが笑いにつつまれた。



私は唇を噛み締めて時が過ぎるのを待つ。



(我慢、我慢)



心の中で何度も呟く。