そう思い女に背を向け歩き出そうとした瞬間、服をグイッと掴まれる。



「……私、諦めませんからっ!
絶対先輩に好きになってもらいます!」



……は?馬鹿じゃねーの。



「お前なんか、好きになんねーし」



「アピールしますから、毎日!
嫌ってほど!……それで先輩から好きって言わせてやりますから!」



へー、まぁ一生無理だけど。



「俺に好きって言ってもらえるよう、精々頑張れ」



棒読みで感情なんて込もってないのに、「はいっ!」と嬉しそうに笑って帰っていた。