俺ばっか好きみたいで。
俺ばっか溺れてるみたいで。


「……ムカつくつーの、」


俺はポツリとそう溢し、抱きしめるのをやめ彼女の首に顔を埋め、そのまま白い首筋に吸い付いた。



「先輩!なにするんですか!」


痛かったからなのか、恥ずかしかったからかのか少々怒り気味の彼女。


「………キスマーク。」


「え?」


「だから、キスマークつけた」


「……っ!!」



「先輩のバカ!目立つ所につけるなんて意地悪です!」と、頬を膨らませ怒っている彼女。



ばーか。キスマーク見えないように他の奴から隠すたびお前は俺を思い出すだろ?