そんなコイツを近くの空き教室の中に入れ扉に押し付けた。



「せ、んぱ、い?」



コイツの澄んだ瞳には、余裕のないおれが映っていた。



「んなの?お前。すげームカつくんだけど?
なに、アイツ誰?距離近けーし。仲良くしすぎ。
っか、お前俺のこと好きなんじゃねーのかよ。だったら、よそ見してんじゃねーよ」



かっこ悪いセリフなのに、顔を赤くさせるコイツ。


「っ……!先輩……それって嫉妬、ですか?」



遠慮がちにでもちょっと期待していると言う声でおずおず聞いてくる。