俺は、本能のままに教室を飛び出した。 ……なんのアイツ。 散々俺の事、振り回したくせに好きな男が出来たら知らんぷりかよ。 ……つーか、間接キスなんて他の男としてんじゃねーよ。 赤い顔、他の男に見せてんじゃねーよ。 ……そんなの全部俺だけにしろよ。 やっと二人がいる自動販売機前の扉に着くと、男がアイツの髪を触ろうとしている所が目に入り頭で考えるより先に足が動いていた。