彼は本題がきた!という嬉しような表情で言った


「君は魔法使いになるんだよ」


は?魔法使い!?


箒とかに乗ってビュンビュン空を馳け廻るあれ?


夢だとしても私がなれるはずがない、そう思った


「君は信じてくれないようだね、しかし君は触らずに物を持ち上げたりできるはずだよ」


図星であった


昔から彼女には周りとはすこしちがうことができた。


ものを動かしたり、見たいと思えば人の心の中も覗くことができていた。


もし私が魔法使いになれてこれが夢でないとするとどんなに素敵なものかは分からない


でもそんなことは起こりはしない


現実は甘くないものだ


この能力は偶然できるようになったものだ


魔法使いなんて童話の中の話なんだ


これは夢なんだから。


そう自分に言い聞かせた


しかし、彼は言った


「君の両親も魔法使いだった、そーいえば少しは信じてくれるかな?、そして君の両親が亡くなったことも関係してくるだよ。君の両親は事故で亡くなったわけではないのさ」


全く理解ができなかった


両親が死んだのは事故ではない?


ではなぜ死んだのだろう


彼は優しい笑顔を絶やさなかった。


私にとってその笑顔は少し不気味に気がして苦手であった。


ふと彼は周りを見渡すと少し焦ったように言った。