『千華!今日ね〜、』
『千華ちゃん、この雑誌さ』
『もー、千華ってば〜』
私は一ノ瀬千華。
東高に通う2年生。
自分で言うのもなんだけど、
友達は多いほうだと思う。
その中でも特に仲良しな3人がいる。
『ちーか。』
『仁菜。おはよう。』
私の一番の理解者、橘仁菜。
小学校からの付き合い。
『仁菜、千華。今日小テストあるって知ってる?』
『え、そうなの?てか、それどこ情報なのよ。』
『さっき先生が言ってた。』
中川奏多。
こいつも小学校からの付き合いで、
仁菜と付き合ってもう2年が経とうとしてる。
そして、最後のひとり。
『千華、おはよ〜。今日のお弁当なに〜?』
『秋はいつも寝すぎだよ。』
真野秋人。
私の幼稚園の頃からの幼馴染み。
マイペースでのんびりしてて、
でも見た目は金に近い茶色に整った顔立ち。青眼の持ち主だから、王子って呼ばれたりしてる。