「なんで分かんないんだよ」


依然、睨み続けるアヤちゃん。

耐えきれず、目を反らす。



「わ、分かるわけないじゃんっ
アヤちゃんのこと、高校入ってから分からなくなった……」


「ﾁｯ」


ま、また舌打ちした。




「舌打ちとかっ……、睨んだりとか……
中学生のアヤちゃんはしなかったもん……」


その言葉にアヤちゃんは一際鋭く私を睨むと、また黙々と歩き始めた。