―――――― ―――― 「うぁぁぁ、帰りたい……」 ついつい、ポロリと漏れる本音。 「おうおう、芙美ちゃぁん。この鬼部長(自称)の前で、よくも堂々と帰りたいとか言えるね?」 「え!?あっ、すいませっ。 いえ、正確には昇降口出てから家に着くまでの時間が嫌なんです! むしろ、部活の時間が終わってほしくない……」 「ほぉ……。って言っても、今日は部活早く終わるぞ? なんか、先生方の飲み会が……」 「えええええぇぇぇ!?」