「当たり前だ。
媚売る……クラスの人と上手くやってくためには名前、覚えなきゃいけないからね」


「今、本音出そうだったぞ?」


「なんのこと?」



「……ほんと、仲いいんだね」


裕美ちゃんが呆れながら言う。




「そーだよー?俺と芙美ちゃんは仲良し」


唐突に大樹くんが肩を組んできた。



「わっ!?だ、大樹くん?」


「ね、芙美ちゃん!」


「ううううう、うん!」



男子と肩なんか組んだことないから、緊張しすぎて顔が熱い。