「ぷふっ、橘くん、頑張れ」


古沢さんがアヤちゃんサイドに立った。



「言っとくけど、芙美ちゃんのメアドは譲らないからな」


「僕が芙美のアド、持ってないわけが無いでしょう?
どうぞ、ご勝手に」



アヤちゃんは少し棘のある物言いをしてから怖い爽やかスマイルを作ってそう言うと、自分の席についた。


座り際に、『覚えてろよ』って目で睨まれた気がしたけど……



あれ?わ、私、なんかしました!?


今日の放課後が怖いよぉぉお。