「ほんと、羨ましいな、橘ぁ~。
あ、いつでも呼べるように芙美ちゃんのメアド、聞いてもいい?」


「え?いいですけど……」


「いいな、いいな~!私も聞きた~い」


古沢さんが振り向く。



「わ、私なんかのメアドでよろしければ……」


ほんの少し……照れちゃうな。

高校入って、初の赤外線だ。