「えっ!?まじか!!」

あからさまに、ショックを受けた顔をする恭平。

「正直に忘れたって言いなよ」

「そうするよ…」


恭平がトボトボ自分の教室に戻っていったあと、わたしは次の授業の準備をしようとかばんの中に手を入れた。


「…あ、現国持ってきてる…昨日の入れっぱなしにしてたんだ~…」