ベッドに行くと悠がカバンから小さな水玉柄の袋を取り出してあたしに目を閉じてと言った。
あたしは言われた通りに目を閉じる。
首元に悠の手が伸びて、くすぐったい。
冷たい感触がたまにあって。
「目、開けていいよ」
そう言われゆっくりと目を開けるとあたしの胸元でキラッと何かが光ったように感じて見てみると
昼間見た水色の鳥型のチャームがあった。
「え、悠。これって…」
「だって千佳に似合いそうだったからさ」
溢れてきそうな涙を必死にこらえて悠に笑顔を向ける。
「ありがとう、悠。大事にするよ一生」
トレーナーの袖で涙を拭くと悠の顔が近付いて来て、唇が重なった。
悠の体温と熱が伝わってくる。
唇が離れるとあたしは悠に抱き締められた。
「千佳。ずっと俺の隣に居て。大事にするから」
「うん。ずっと居るから、悠も居てね」
そしてあたし達は愛を確かめ合った。
あたしの母親みたいなんかじゃない。
綺麗で純粋で、素直に愛し合った。