しばらく歩くと駅前に着いた。


駅の中からこちらに手を振りながら歩いて来る1人の男の人がいた。

おそらく、あれが紹介したかった知り合いだろう。


「おっせえよ悠〜あ、どうも。俺、笹原龍平って言います」

あたしにペコッと頭を下げる。
それにつられてあたしも頭を下げる。


「こいつ、俺の親友。昔からな」


すると龍平くんが何かを思い出したような声を上げてあたし達の前で手を合わせる。

「すまん!俺これから勝負にでるんだ!また今度ゆっくりと!じゃあ!」


そう言って物凄い速さで走って行ってしまった。


「勝負ってどうしたんだろうね?」

「あ〜100%合コン」

笑いながら言う悠につられて私も笑っちゃう。

それから、2人で色んなお店を見てまわることにした。


まず最初に家具屋さんに行ってお洒落なライトを買った。



周りを見ながら歩いていると横にあったガラスのショーウィンドーに目がいった。



それに気付いて悠も足を止める。