5月に僕はハタチを迎えた。
常に僕の心の奥には何かしっくり来ないものがあったし、僕は彼女に対して「好き」だという気持ち以外に、例えば永遠なんて感じることが出来なかった。五月雨の降るある夜に、僕たちは別れた。なんとも言えない、寂しい別れだったけれど、それは間違ってはいないんだって確信を持てた。
僕はまた一人になった。