スーパーにつくと、夕方ということもあってか結構な人がいた。



『…ビール、ビール。』








ビール売り場を探して歩く。






《ドンッ》






『…あ、すいません。』




上を向くと、






『あ、西山さんじゃん。』







『加藤くん。』







加藤恭介くん。
水崎くんの仲のいい友達。






『西山さんも買い物?』





『あー、うん。パパのビールを買いに。』




『てか、未成年だから売ってくんないでしょ。』




そう言われて気づく。





『あ、そうだ…。ママにメールしなきゃ。』




『そういえば、桜月にメールしてあげてね。』




『…水崎くん、加藤くんにもメールの話してるの?』




『いや、嬉しそうだから俺が聞いたの。あんなに桜月が気に入る女の子なかなかいないからね。』




加藤くんは夕飯の買い物であろうものをポンポンとカゴに入れていく。




『西山さんはもう何も買わないの?』





『んー、せっかくだからジュース買って帰ろうかな。』




『あ、俺オススメのジュースあるよ。』





フルーツの絵が描かれたジュース。





『美味しい?』





『うん。じゃなきゃ勧めないよ。』





『じゃあこれにする。』







ジュースをレジに持っていき買い終わると、ちょうど加藤くんも袋詰めを終えたところだった。





『じゃあ、西山さん気をつけてね。』






『うん。加藤くんもね。』







そう言ってわかれ、家に帰った。