『…はぁ。』





私、なんだかおかしい。
水崎くんなんて、嫌いで苦手なはずなのに。






どうしてこんなに胸が高鳴るの…?








《ガチャッ》






『桜花ー?帰ったのー?パパのビール買ってきてくれない?』






『…わかった。』







私は制服のまま財布と携帯だけを持って家を出た。