『あの、ありがとう。』





『西山さん今日、俺に感謝してばっかだね。』






ほんと、苦手な人にこれほどまでに感謝する日が来るとは…






『あの、じゃあ、』






『うん。ばいばい。』






水崎くんはきっと優しい人だから、
言葉を選んでばいばい。と言ってくれたんだろう。




『…また、明日ね!』






そう言ってホームに走った。
水崎くんに顔を見られたくなくて。