少しずつ距離を詰める和田君。
背の高い彼が、あたしの顔を覗き込むようにジリジリと迫る。
……?
え
え?
ちょ、ちょっと……
腰を屈めて、その端整な顔をグイッと寄せた和田君。
甘い香りがする。
これ……なに?
ドクン
ドクン
ま、まさか……
身動きがとれないまま、固まるあたしの首筋に、和田君はさらに唇を寄せた。
「……」
ひえーー!
ほんとに、ほんとーーに
こ、告白なのおおおおッ!?
耐え切れず、ギュッと瞼を閉じた。
だけど
数秒間何も起きず…………。
「ねえ」
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