私の周りにも人は集まった。

姉のことを聞くために。


「夜乃さんに渡して欲しい」

だとか

「夜乃さんに会いたい」

だとか…


私には用はないの?って

心が黒く染まる感覚がした。


そんな中でも

「羽乃大丈夫?」

って私の心情を理解してくれている友達が

いる。柊(ひいらぎ)だ。

この学園では自分のことを表す名前があれ

ば何でもいい。


柊は学園の中でも数人しかいない天空都市

へ入ることが許可されている人だ。

色白の金髪で 碧眼…私とは正反対だ

黒髪で赤眼なのは嫌いではないけど

周りにあまりいい印象を与えなかった。