初めてあった時に気づいてしまった。

私はこの人に恋をするかもしれないと

かもじゃなく絶対だろうと

けどそれは私以外の子だって思ってる。


私は羽乃(うの)といい15才の女の子。
私には夜乃(やの)という双子の姉がいる。
双子でも似てないっていわれる。
夜乃は勉強をとっても運動をとっても絶対1番をとるのだ。…羨ましい
それに比べて私は、平均よりちょっと上くらいをずっとさ迷っている。

「羽乃ってお姉さんに全部持ってかれたんじゃない?」

ある子が、笑いながら冗談みたいに言ったのを私はずっと覚えている。
その子にとってはきっと些細なことだっただろうけど私は5年たった今も覚えている。

…もしかして私がねちねちしてるのだろうか

姉の方が秀でていることは分かってた。
けれど姉は誰も寄せ付けない所があった。

今日も相変わらず

「私に用事がある時以外近づかないで」

いわゆるゲス顔みたいな感じで声のトーンを出来るかぎり下げて相手を威嚇する。
それが姉の習慣だ。
同じクラスの人はもう慣れたようだ。
私の町はそんなに大きくないので中学校は
1クラスしかなかった為皆分かっていた。
けど、高校に入るとそうもいかない。