きっと生きることを決意したから。

 でも、柊と私の間に連が割って入っ

た。

 そして、柊の小さな体を勢いよく突き

落とす。

「え?」

 私も柊もクラスのみんなも何が起きた

のか分からないといった顔で、外へと落

ちる柊の体を見た。スローモーションの

ように、ゆっくりと落ちる。

「ひい、ら・・・・ぎ?」

 そうつぶやいた直後、ドスンっという

鈍い音が外から聞こえた。

「あ・・・・・・・」

 掴むために伸ばした手も今はむなしく

空を掴むばかり。