真新しい制服に袖を通し、いつも通り伊達メガネをかける。

「よしっ!ちゃんと友達作るぞっ!」

制服がかなり可愛いってことと、地元の同じ中学の人がいないという理由でこの高校に決めた。

ベージュのブレザーに袖を通し、家を出る。

「お母さん行ってきますっ」

「迷わずに行くのよ!行ってらっしゃい!」

もうっ!迷わないよ!方向音痴じゃないんだから。

そう方向音痴、、、

「うぅ。。。ここどこぉ?」

でした。

家を出て25分。

迷わず駅につき電車には乗れた。

高校最寄りの駅につき、いざ学校へ向かって歩いてる途中、どうやら迷子になったらしい。

「どっかで曲がるところをまちがえたかなあ?」

元来た道を戻る。

「こっちだ。」

「わぷっ!?」

いきなり男の人に腕をつかまれ引っ張られる。

服装を見ると制服。しかもベージュのブレザー、、、私と同じ高校だ!

みるみる間に学校へについた。

学校についたところでやっと腕が開放された。

「あっ、あの!ありがとうございました!」

ふと彼の顔を見ると

「い、イケメン...」

うわあっ!心の声がっ!

「別にかまわねーよ。てかお前そんな分厚いメガネかけて目ぇ悪いの?」

うっ。痛いとこをついてきやがった!

一番触れられたくないとこなのにぃ。

「え、あ、いやっはい!そうです!目が悪くてこれなしじゃ生活しづらくて。。。あはは」

何とか誤魔化せたかな?

「ふーん。あっそ。じゃあ送れないようにな。新入生さん」

そう言うと彼は去っていった。

ん?新入生?って言ったよね?

てことは先輩かあ。

確かネクタイが青色だったな。

二年生か。

うちの学校は学年によってネクタイ、リボンの色が違う。

一年生は赤色、二年生は青色、三年生は緑となっている。

「うぇっ!?もう8:20だっ!急がないと!」

入学式は9時から。8:40までに新入生は体育館に集合しないといけない。

ダッシュして学校へと向かった。