「日夏ちゃんかぁ。可愛い名前だね」
うげっ、こういうの苦手…
外見はいいのに、なんか勿体無いような…でも喋りやすい。
「僕、Galaxy dance clubのボーカルのクラスに行ってるんだ。日夏ちゃんは?」
ボーカルかぁ。
「私は、ダンス。でも選抜クラスのオーディションに落ちたの。」
かぁぁぁぁ言ってしまったぁぁぁぁぁ

「それで泣いてたの?」
み、見破られた…
「そんなのまた頑張ればいいんだよ、日夏ちゃん。」

そんなチャンス私にはもう無い。
私は首を横に振った。