「友達にもどろう?」

夏休み間近
中間テストも三者懇談も終わり、おそらく日本中の高校生の一番遊べる時期

そして夏休みの計画を立てる時期
結局は夏休みになったら計画は計画でしかなく、お流れになるのに


そんな夏休み間近

ひとりの男は寂しそうに微笑んでいた

「そっか。そうやって千春が言うなら仕方ないね。また仲良く笑って話せるようになろうね」

千春と呼ばれた女は涙ぐんだ

「新(アラタ)くん。ありがとう」

新はふっと微笑んでその場を去っていった