「ご注文はお決まりでしたか?」


「チョコレートパフェとイチゴパフェください!
後、オレンジジュース二つ」


「ドリンクは食前で宜しかったですか?」


「はい!お願いします」


「少々お待ちください」


注文が終わり、爽やかな笑顔で亜希推しの彼が去って行った。
緊張した亜希が、水が入ったコップに口を付ける。


「咲ーもうやばいよ
目合っちゃった…」


「良かったじゃん!
いつも笑顔だね!彼」


「笑顔見ただけで、嫌なこと忘れられそう
でもどうすればいいの?
タイミングが掴めなくて、上手く聞けないよ…」


連絡先を書いた紙を渡すのもいきなりすぎるし、″彼女いるんですか?″って聞いたら、いかにも狙ってる人だって思われるよね…。



本当にどうしよう。
そう思っている時、見覚えのある人が彼に話しかけていた。