しかし。

「交戦を許可する」

ゴーストはあっさりと言ってのけた。

「忘れるなコートニー。俺達は傭兵だ。金を積まれた方の味方だし、金を積まれない限り、弾の1発も使ってやる義理はない。例え嘗ての仲間だとしてもだ。ソロバン弾いて金になる方の味方をする。俺達はそういう戦争の犬なんだ」

「……」

コートニーは俯く。

依頼さえされれば、例え親兄弟でも殺す。

それが傭兵稼業。

身内にさえ忌み嫌われ、最期は何処とも知れない戦場で野垂れ死ぬ。

彼らはそういうヤクザな商売なのだ。

コートニーとて、ゴーストの養女になった時から覚悟はしていた。

していたつもりなのだが…。