軽く咳払いして。

「タスクフォースのマクナイト分隊に、特別戦犯刑務所への出動要請がかかったの…脱獄囚の捜索任務…」

コートニーは無線内容をゴーストに知らせる。

「脱獄囚なんて看守や警察に任せればいいだろう。マクナイト分隊が出張るほどの事か?」

マクナイト分隊とは、第四次世界大戦で同じタスクフォース側として戦った仲だ。

彼らの戦闘能力の高さはよく知っている。

そんなチンケな任務の為に駆り出される下っ端兵士とは訳が違う。

が。

「待て…さっき特別戦犯刑務所と言ったな」

ゴーストは身を起こす。

「脱獄囚の名は分かるか」

「……」

無言のまま無線傍受を続けるコートニー。

「バニング・ロスとヒュー・ヴァレンタインの2名…」

「ああ、知っている」

葉巻を揉み消し、ゴーストは溜息をついた。

「昔グリーンベレーに在籍していた頃の馴染みだ」