お散歩中…

「なんか、騒がしくないですか?」

「だね〜行ってみよ!」

なんだか騒がしい気がした場所に行ってみると、そこは路地裏で、170センチほどの女性と、学生らしきヤンキーが何人かいた。
が、
その学生は全員ぼろぼろで、とても脅えた声で悲鳴をあげていて、女性はまるで、女ヤンキーみたいな顔で学生に説教していた。そして私は、その女性に見覚えがあった。

「あっ!ほむほむ、やっほー」
彼女は【早美 炎(はやみほむら】職業は警察。私より年上のぴちぴちの23歳、学生時代はかなりやんちゃしていたためか、今でもたまにヤンキー要素が出る。
口調や仕草は多少男っぽい。あと、可愛い子に弱い。

「あっ!藤咲さん、それに松田じゃん。どうしたの?散歩?」

「うん。ついでにお兄さんの所にでも行こうかなって」

「えっ?兄貴の所行くの?」

「うん。せっかくだし、ほむほむも一緒に行こうよ」

そう誘うと炎はニヤリと笑い

「今度こそは兄貴に勝ってみせる…!」

と言った。多分喧嘩だろう。




「やっほー!お兄さん、また来たよ〜」

「あっ!実那ちゃん、来てくれたんだ。隣の人は?」

彼は、炎の兄【早美 灯也(とうや)】この和菓子屋の店長の息子であり、従業員である。身長は180センチと、兄妹そろって長身である

「あ、僕は藤咲さんの担当編集の松田です。」

「またまた〜実那ちゃん13歳でしょ、お友達かな?」

そして、21歳の私を、いまだに子供だと勘違いしている人でもある