〜 ミーケ 視点 〜
『頼んだぞ、ミーケ』
「はい。
出来る限りのことはさせていただきます」
私は、王の命令を聞いた後
糞王子の部屋に行き、気持ちよく寝ている糞王子を叩き起こした
「痛っ…!な、なんだよ…っ!」
「早く起きてください
今日は、大事な用事があるでしょう?」
「えー?なんだっけー?」
コイツ……っ!
何度も言ってんのに、忘れやがって…っ!
「今日は、あなたの誕生日でしょう?
なので、誕生日会を開くと言いましたよね?」
「あーあ……言ってたな、そんなこと…
どうせ、貴族様たちが集まるんだろ?」
「当たり前です
あなたは、この国の王子
貴族は勿論、他の国の王子や姫もお祝いに来ますよ」
「めんどくせぇ……」
糞王子は、頭を掻きながら
また、うとうとし始めた
「寝ないでください」
「痛い…っ!寝てねぇだろ!」
糞王子の頬を平手打ちすると
糞王子は、少し涙目で頬を抑えて睨んできた
「早く着替えてください
そんな格好では、他の皆様方にお見せできません」
「もう、オヤジは何考えてんだよ…
俺、誕生日会とかやらねぇって毎回言ってるのに……っ!」
このままだと糞王子は、動こうとしないと分かっていたので私は糞王子の腕を引っ張り浴室に放り投げた
今日は、きちんとしていただきますよ…
あなたの妻を見つけるためでもあるのですから……