〜 ヨセフ 視点 〜
こ、この僕が……
お、男に告白された…
し、しかも……
ミーケ兄さんが世話をしているルトワール王子に……
うわぁーーーっっ!!
だ、だから嫌だったんだ…っ!!
女の格好をするのは…っ!
「何をしているのですか、こんな所で……」
「に、兄さん…っ!?」
いつもは、家になんか帰ってこない兄さんが……
何故か僕の部屋にいる!
「に、兄さん…っ
ぼ、僕……」
「お前の言いたいことは分かります」
僕が男嫌いだと知っている兄さんは…
僕が言いたいことを理解したみたいだ
さ、さすが…兄さんっ!
僕が、ルトワール王子を嫌いになったことを理解しているみたいだ…っ!
兄さんに迷惑かけるのではないか…と心配したが……
兄さんなら、なんとかしてくれる!
だって、兄さんは
出来ないことはない、何でもこなす超人だもんね!
「ヨセフ」
「はい!兄さん」
「……………あなた、ルトワール王子と結婚しなさい」
「…………えっ…?」
い、今……
結婚とか言わなかった……?
いや、まさか!
兄さんが僕に男と……
しかも、王子と結婚しろ!なんて言うはず…
「だから、ルトワール王子と結婚しろと言っているんです」
「えっ……?えぇーーーっ!?」
ま、マジで言ってるよ…!
に、兄さん……ま、マジだよ!
僕がルトワール王子と……