「う……」
「う?」
ヨセフくんがいきなり呻き声を出してきて
俺は、ヨセフくんの顔を見ようとしたら……
「う、うわぁぁぁぁあ……っ!!!」
「ぶっ……痛い…っ!な、なんで!?」
ヨセフくんは、俺を突き離したと思ったら、いきなり頬目掛けて平手打ちをしてきた
俺は、頬を抑えながら今の状況が理解出来ず固まっていた
「ぼ、僕に……さ、触らないで…っ!」
「えっ………?」
明らかにヨセフくんの目には、拒絶という言葉が浮かんでいた
た、確かに……
男が男に抱きつかれたら、そうなるけど……
ま、まさか…
ヨセフくんが平手打ちをかましてくるとは思いもしなかった……
「糞王子……何しているのですか……」
「兄さん…っ!」
呆れた表情のミーケは、俺を見下ろしていて
ヨセフくんは、ミーケを見て安堵の表情を浮かべて、ミーケの腰に抱きついていた
「大丈夫でしたか?ヨセフ…」
「こ、怖かった……っ
怖かったです……に、兄さん…」
ヨセフくんは、俺を見ると怯えた表情をして
俺は、未だに混乱していた
「お前は、もう帰りなさい
後は私がやっておきますから」
やっておく……って何を…!?
「ご、ごめんなさい……兄さん…」
「あっ、ま、待って……ヨセフくん…っ!」
ヨセフくんは、俺の言葉を完全無視して
ミーケに頭を下げて、俺の元から去っていった
よ、ヨセフくん………