しばらく、貴族たちの自慢話に付き合うと俺も疲れてきて

貴族たちから離れて、ベランダに出て
疲れを癒していた








はぁ………

疲れる……


ミーケは、毎日こんなことやってんのか?

よく平気だな、アイツ……







俺は、しばらく外の景色を眺めていると……






「大変ですね…王子って………」







横から手が出てきたと少し驚いて、横を向くと………





「え、あ………////」






言葉を失うほど、めっちゃくちゃ可愛い

まるで、アニメに出てくるような美少女がニコッと微笑んで、俺の隣にいた







「ん?どうしました…ルトワール王子?」




「え……あ、あの………////」








や、ヤバい……

一瞬で目を奪われてしまった……


か、可愛い………

こ、こんなコ……さっきまでいたか!?








「うわぁ………夕日…だ……

すごく、綺麗ですね…!」





「………………」







辺りは、少し赤い色で……
オレンジと赤が混ざったような綺麗な夕日が見えていた

でも、俺には彼女の横顔しか目に入らず…



あなたの方が綺麗だ…


とか言いそうになった








「これ、お好きですか…?

先ほど、一口頂いたら…すごく美味しくて……


よかったら………」






「あ、あり……ありがとうっ!」








彼女は、遠慮気味にグラスに入った飲み物を俺に渡してきて……

俺は、緊張して口が上手く回らず
手が震えながら彼女が持っていた飲み物を頂いた







「乾杯…」



「か、か……か、乾杯…っ」







彼女が飲み物を飲む仕草が、とても色っぽくて俺は余計彼女に夢中になってしまった






「ん〜、やっぱり美味しい…!

僕、兄さんからお酒は飲むな…って言われていたんですが………


フッ…飲んじゃいました…」







彼女は、てへ…っ♡と笑うと俺にグラスを見せてきた







か、可愛いーーーー!!!!

可愛いすぎだろ…っ!!


俺を萌え死にさせないでくれぇ…っ!