「それで?

この子、マジでお前の………」







「あ、あの……っ!

ありがとうございました!」







「えっ…?ああ…

別に礼言われるほどじゃ……」







「いえ、助かりました!
ぼ、僕………こういうの苦手で……

パーティーとかも…
しかも、こんな大きなパーティーなんか初めてで……

よく分からなくて……
ほ、本当にありがとうございます!」











ヨセフは、本当に感謝しているみたいで

何度も糞王子に頭を下げてお礼を言っていた


糞王子も、ヨセフの態度が私と全く違うことで混乱している様子だった











「兄さんから、ルトワール王子のこと色々聞いていたけど……

ルトワール王子、すごくカッコイイよ!」







「えっ…あ、ああ…そ、そうか…////?」









ヨセフ……

あなた、騙されてますよ


いつもの糞王子は、こんなんではありません


それに、糞王子……

何故、照れてるのですか……?











『ミーケ様!!
私、聞いていませんわ…っ!

お、弟がいたなんて……っ!』










マーサ姫は、私の腕を引っ張り

ヨセフを指差して言ってきた









「えっ……あ、あの…マーサ姫…」







『ミーケ様が私に隠しごとをするなんて…っ!

なんて哀しい…っ!』










マーサ姫は、ハンカチを取り出すと…

涙をハンカチで拭き始めた










あ、あれ……?

あのハンカチ………









「おい、マーサ……

お前の持ってるハンカチ……


ハンカチか?」









『はっ……!!』










ハンカチにしては、何か分厚く…
大きいような……


糞王子もそれに気づいて、マーサ姫のハンカチを取り上げた










「うわぁ………お前、また……」





「マーサ姫……」








『ち、違います……っ!
こ、これは……ろ、廊下に落ちていて…

私は、拾っただけですわ…っ!』










マーサ姫が持っていたのは、ハンカチではなく………


私のパンツだった…




前にも、パンツが消えたことがあり……

そのときもマーサ姫が隠し持っていた











『わ、私……よ、用事が出来たので帰らせてもらいますわ…っ!

で、では……っ!』







「お、おい…っ!

パンツ返して行けよ…っ!」









マーサ姫は、そのまま糞王子から私のパンツを奪うと急いで帰って行った










「に、兄さん…」







「また新しいやつ、買えよ?

今度は盗まれないようにな?」







「はぁ………」









部屋に鍵をかけるしかないな……