「東城くん…。梨子が心配だよね。本当無理言ってごめん。


その代わり…陽菜が梨子の傍にいるから。ずっと傍にいるから。東城くんの分まで。


だから…噂が落ち着くまで待ってて」



佐藤は俺にそう言った。


俺は…佐藤に従うしかなかった。


俺が近づくことで梨子へのあたりがもっと強くなるなら…


そう思い、俺は梨子のために身をひいた。






家に帰っても、頭に浮かぶのは梨子の事ばかり。