しばらくして、そっと目を開ける。優しく微笑んでいる彩。夢じゃ、ないんだよね?



…キス、したんだよね、彩と。



「…しちゃったね、キス」


「…しちゃったね」


「…ファーストキス…でしょ? あたしで良かった?」


「…彩は?」


「健で良かった…///」


「…僕も、彩で良かったよ、ファーストキス。むしろ…、彩が良かった。…柔らかいんだね、唇って」


「…バカ…! また…したくなるじゃん」


「え…」


そんなこと言われると、すっごく恥ずかしい…