「…僕と付き合ってください!」


ゆっくりと、手と手がつながる。


「…もちろん! よ、よろしくお願いします」


「あたしからも…、言わせて…?」


「ん…?」


「あたしの…彼氏になってください…!」


「…もちろん。ずっとずっと、側にいるから」


「や、約束だよ?」


「うん、約束するよ」


潤んだ瞳で、僕を見上げる南が花火で照らされた。これがよく言う上目遣いってやつかな…?


そんな顔を見てたら、自然と手が動いた。僕はそっと南を抱きしめた。


トクントクン…



南の鼓動が伝わってくる。