ヒュー…ドオーン!!という音とともに花火が打ち上がる。


突然で、びっくりした僕はよろけてしまった。


「だ、大丈夫…⁉︎」


花火に照らされた南さんの顔。


あれ…? なんだろう? なんかモヤモヤっとした感覚に襲われる。


なんだか分からず、とりあえず立ち上がる。すると、再び花火が夜空を彩った。



…どうしたらいいの…?



え? 誰? 突如として聞こえてきた声。誰? 誰なんだいったい。



…わー、夕焼け、キレイだね



花火があがるたびに聞こえてくる声… なんとなく聞き覚えのある声のような気がする。