「…もしもし」


「あ、南さん?」


「うん」


「花火大会、誘ってくれたみたいでありがとう! 花火、見てみたかったから嬉しいよ」


「え…⁉︎ あ…、そ、それ誰から聞いた⁉︎」


「え? んーと確か…、あ、長谷川さんだったかな」


「な、奈穂〜!」


「え…⁈」


「う、ううん、なんでもない。こっちの話」


「そ、そう。あ、それでね? 時間なんだけど…」


「…17時過ぎ…くらいにまた迎えに行くから」


「うん、分かった!」


花火見れるから嬉しいのかな。弾む声を聞くと、なんだか大丈夫な気がしてきた。


うん、大丈夫。あたしには…、味方がいるじゃない!