「お疲れさまでした!」
部活が終わり、僕は帰る支度を始めた。
すると、三浦がやって来た。
「なあ。帰り、途中までどう?」
「ああ、いいよ」
「じゃ、決まり!」
そう言うと、三浦は支度を始めた。
朝は一面曇り空だったが、午後には日差しがもあり、冬晴れになった。
「それで? 何の話?」
普段、さっさと帰ってしまう三浦が一緒に帰ろうなんて、何かあるに決まってる。
「んだよー。オレのじゃなくて、お前の!」
「僕の?」
「そ。お前の病を悪化させてやろうと思って」
「は? 僕は病気じゃないよ」
「ちげーよ。風邪とか、んなんじゃなくて、恋の病だよ! 恋の病!」