「今からでもお互いに話さないか？」
悠朔の言葉を理解するのに時間がかかった。
お互いに話すって何を？
「俺たちまだ付き合って少ししか経ってないだろ？だから、知らないこともたくさんあると思うんだ。」
「……悠朔も私に言ってないことあるの？」
そうたずねるとゆっくりと頷いた。
私も言っていいのかな？
……ただでさえ浮気されてるのに、もっとひどくなるんじゃないの？
ずっとそばにいてくれる人なんていない。
誰もが私のことを知って哀れんだ。
そばにいて欲しいと願っても、簡単には叶わなくて…
この想いを捨てたいのに捨てられない悲しい現実。
一緒にいても、私の束縛が彼をダメにさせる。
寂しがりやなんて簡単には言えないよ………
