「おい、痛がってんだから放せよ!」




私の痛みに歪んだ顔を見て心配して、ヒロさんが悠朔に言う。



それに苛ついたのかもっと力を込めて私の手首を掴んでる。


握力どんだけあるのよ……
それにしても痛すぎる。




「やめてあげなよ、悠朔が構ってあげる程の女じゃないんだから放してあげて?」


周りにいた女子もが私をけなしつつ庇ってくれた。




「あ"〜?なんで、お前らに指図されないといけないんだよ!」



悠朔を止めれる人なんかいない……


私がヒロさんと離れればいいだけ。





そしたら、悠朔も放してくれると思うし……




「ヒロさん……放して下さい。。」



痛みに声が震えた。


一瞬、繋いでる手に力が入ったけど、ゆっくりと手を放してくれた。



それを見た悠朔はすぐに私をどこか連れて行った。


女の子たちもおいてって……