あれ、そんなにすんなりいくもんなんだ……
渡された紙には連絡先が書かれてて、それを見つめながら思った。
「もっと『やーだ!』って言って欲しかったのか?」
そんなことっ………!
「沙織って、ホントに可愛いんだから。」
クスッと鼻で笑う悠朔に対して、私の顔は熱を帯びてた。
こんなに熱くなってるのはこの場所が暑いから!
なんて、1人頭の中で言い訳を考えてた。
バイトが終わるとすぐに家に帰った。
久しぶりに帰ってきたお父さんは機嫌がよかった。
それから短期バイトが終わっても、夏休みが終わるまでいっぱい会って話してた。