私はいやだった。 こっちでの友達とも 離れたくないし、 会ったこともない人と 一緒に暮らすなんて 考えられなかった。 「わたしやだよ! 中学校だってこっちの中学校に行きたい!」 「ごめんね杏奈。 お母さんどうしてもおばあちゃんのそばにいてあげたいの。」 「杏奈。お父さんもお母さんの気持ちを 尊重してあげたいんだ。 わかってくれるかな?」